2020年09月19日

心の中の娘と共に:(61)

観る将(みるしょう)
 アベマテレビで、毎日のようにプロの麻雀試合を見ているのですが、ときどき、タッチを間違えてすぐ隣の将棋の番組を映すことがあります。将棋盤を挟んで、棋士がじいっと将棋盤を見つめたまま、動きのない場面が続くのを目にしたときには、興味もわかないままに、また麻雀に切り替えていました。
 ところがあるとき、藤井聡太七段の試合の最後の数分の場面に出会い、目が離せなくなりました。画面にはAI(人口知能)の勝率(評価値)が出ているのですが、それが、たった一手で逆転したのです。なぜその一手で逆転したのかは、まったくわかりませんが、とにかく勝率の変化で、どちらが優勢かを知ることができるので、見ていて面白いと思いました。それに、画面にはAIにより次の候補手ベスト5も表示されるので、対局者が最善手を打つことができるかどうかにも興味が沸きました。

 まだ小学生のころ、将棋好きの祖父が教えてくれて、年子の弟とよく将棋をしていました。ある日、縁側で将棋をしていて、けんかになりました。それを、外から帰ってきた祖父が目にして「けんかの元になるものはいらない」と将棋盤を隠してしまったのです。それ以後家で将棋盤を目にしたことはありません。榧の木でできた、厚みのある立派な将棋盤でした。
 上京し、狭いアパート暮らしでも、いつからか麻雀パイと将棋盤と駒がそろっていました。私の上京後、十年ぐらいして、従弟たちが大学進学のために上京してきました。東京近郊に住んでいる従弟も都内の大学に通っていたので、私のところに集まって、従弟麻雀をするようになりました。将棋好きの祖父の孫であるせいか、従弟たちは将棋も好きでした。ときには私の職場の将棋好きの若手の先生も来て、将棋のうまい従弟と指したりもしていました。麻雀を覚えてからの私は、将棋には興味がなくなり、従弟たちが指すのを眺めているだけでした。

 その後、藤井七段の王位、棋聖と、タイトル戦が続き、それを観ていました。とは言っても、私が観るのは試合の最後の30分を切ってからです。終わり時間が迫っているときの戦いは、一手ごとに勝率が大きく変わることもあり、その瞬間を観たい一心で待っているのです。そして投了の瞬間に、負けを認めた対局者が「負けました」あるいは「参りました」と言いながら頭を下げる、その瞬間にもなぜか興味をそそられたのです。
 私のような将棋ファン(?)を「観る将」ということも初めて知りました。最近の藤井聡太ブームで、「観る将」人口が増えているのだそうです。「観る将」とは、自分では将棋を指さずに、プロ棋士などの対局の観戦を楽しむ将棋ファンのことだそうです。これからも、私の「観る将」は続くと思います。

近況あれこれ
カトリーヌ・ドヌーヴの夢
 朝方、夢をみました、町を歩いていると、レンタルビデオ屋さんから、ショッピングカートを押しながら出てきた女性がいました。その顔を見て「あっ、カトリーヌ・ドヌーヴだ!」と思いました。自分の出演している映画のビデオを借りにきたのだと思いました。
 夢の不思議さ。四十年以上も前に見た映画でしか知らない、フランスの女優カトリーヌ・ドヌーヴが、夢に出てくるなんて、本当に不思議です。今はどうしているのかなあと思い、ネットで調べてみました。まだ存命で現役なのには驚きました。1943年生まれ。私と同じ歳でした。
 娘バルの夢は、今年はまだ2月に二度見ただけです。バル、もっとママエの夢に出てきて……。
 生きていれば、今日娘は58歳になります。60歳で退職したら、ママエと一緒に世界旅行しようね、と楽しみにしていたのに……。
                       
(2020年9月19日/次回更新10月18日)
posted by ジャン吉 at 11:29| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする