2020年08月10日

心の中の娘と共に:(60)

コロナと風邪の判断がつかない、と内科で門前払い
 7月17日(金):電車で文京区のヨガ教室まで出かける。広い畳敷きの部屋で、窓を開けたままでヨガをしていましたが、30分ぐらい過ぎたあたりで、身震いがしました。今日は、7月だというのに気温が20度ぐらいしかなかったうえに、コロナ対策で部屋の三方の窓を開けていたので、風が吹き抜けており、それが私の身にはきつかったのです。上着は持っていたので、途中から半そでの上に上着を着てヨガを続けました。帰りにはいつも寄る蕎麦屋にも、足を向けないでまっすぐ帰宅。
 7月18日(土):朝10時近くに起きてうがいをすると、黄色っぽい痰が出る。ああ、風邪をひいたんだなあ、昨日ヨガ中に寒気がしたのは風邪の前触れだったんだ、と思いました。念のために熱を測ると36.5°C。私の平熱は35.5°Cぐらいなので、微熱です。その後何度か測りましたが、36°Cから37°Cの間を上がり下がりしていました。終日在宅。
 7月19日(日):朝また黄色っぽい痰が出る。熱を測ると36.2°C。近所の図書館から予約本の連絡があったので、出かけたほかは、在宅。明日は医院で診てもらおうと決める。
 7月20日(月):朝起きて体温を測ったら36.3°C。まだ微熱が続いているので、身支度をし、以前かかったことのある近くの内科医院に出向く。
 受付で痰と微熱が続いているので風邪かどうか診てほしい、と言うと、受付では、先生に聞いてみます、とのこと。医師の言葉として「喉と微熱だけでは診ても風邪かコロナかの判断はできない。喉なら耳鼻科のほうが喉の奥まで診てくれるので、耳鼻科のほうがいいのでは」とのことでした。
 私は診てもらえないことなど、予想もしていなかったので気落ちしました。同時にもしかしたら「コロナ?」との不安もつのりました。

 大学に在職していた時には、学内の保健センターでいつでも診てもらえたし、難しければ大学病院にもすぐ回してもらうこともできました。また、医学部には健康相談できる知人もおりました。60歳で退職してからは、近所にどのような医者がいるか、気にはしていました。何年かして、評判のいいクリニックもわかるようになりました。そしてこれまで、診察を拒否されたことは一度もありません。
 今回診てもらえなかった内科は、以前わたしが掛かったときには適格な診断をしていただいた医院です。それに、甥が地方での学会の帰り、我が家に寄る予定で、車で向かっているときに「学会で何人かインフルエンザの人がいたようで、自分もうつったかもしれない。近所の内科を教えて欲しい」との電話。日曜日でしたが、当番医でこの内科が開いていたので診てもらいました。すぐ検査をし、インフルエンザと分かり、甥は我が家に寄らずに帰りました。甥は数日で回復し、講義も休まずに済んだのです。ですから、風邪ならこの内科と決めていました。それが今回は、いわば門前払い

 それでも、とにかく耳鼻科へと向かいました。以前かかったことがあり、診断も的確で、印象がとてもよかったクリニックへ。もしかしたら先ほどの内科のように、コロナを疑って受け付けてもらえなかったらどうしよう、と内心不安でいっぱいでした。
 が、不安は杞憂でした。いつもはとても混んでいて、1,2時間は待つのが普通という医院なのですが、コロナの影響か、待つまでもなく、すぐに診察してもらうことができました。前もってここ三日の体温等の記録を用意していったので、先生が「助かります」と言ってくださいました。溶連菌の検査結果はマイナス。四日分の風邪薬(ムコイダン、ムコソルバン、ツムラ41)を処方してもらい、「改善が見られなかったら電話をください。検査機関も紹介できます」との指示を受けて帰宅。受付で看護師さんに「ほっとしました」と言うとにっこりと笑顔で送ってくれました。
 耳鼻科から帰宅して、夜寝るまでの間に何度か熱を測りましたが、ずうっと37.1°Cの微熱。この日から私は「もしかしたらコロナで死ぬかもしれない」との不安に襲われたのです。食事のたびに味覚を確認し、喉の炎症のせいで咳が出るとあるいは?と不安になり、普段しばしばあることなのに、下痢をするとまた不安に襲われる……といった繰り返しの毎日です。
 老人に多いといわれている『ACE2』受容体が、ウイルスを取り込むことで感染がおきるそうですが、それを阻止する『抗A抗体』をもっていない血液型AB型の私にとっては、コロナは死に直結するとしか思えないのです。

 今死んだら、わたしは何を悔やむだろうか、と思ったときに浮かんだのが、まだ物の整理が済んでいない、ということでした。娘が亡くなってから、かなり物を捨てたのですが、まだまだ残っていることに気がついたのです。「風呂敷包み一つ」を残して死ぬのが理想なので、急に死ぬと、物の処分が間に合わないことに気がついたのです。
 それから、ずうっと「死」について考えました。そして、まだ十年は先の話だと思っていた「死」が、すぐ目の前に迫ったことで、コロナから逃れて生きられたら、残りの人生を軌道修正しなければ、という思いに至りました。
 60歳まで仕事をしたことで、この世に生まれてきたお返しは済んだことにし、これからは自分の好きなことだけをしよう、誰かのために生きるのではなくて、自分のために生きよう、と決めたのです……。まだやりたくともやっていないことがあるのです。

 その後耳鼻科に出向きもう一度診てもらい、また四日分の薬を処方してもらい帰宅。どうやら、風邪で済んだようです。それでも、私にとっては今後の生き方を考えさせられた、大きなできごとでした。

近況あれこれ
へぎそば
 友達から「へぎそば」を頂きました。翌日の昼、茹でながら、思いに耽りました。
 娘と一緒に、へぎそばで有名な新潟県十日町を二度訪れたことがあります。一度目は大学の同僚たちとのテニス合宿で、娘がテニス好きでしたので参加させてもらいました。二度目は本郷の小料理や「入舟」のママや常連さんたちと。そのどちらのときも、娘は「へぎそば」を食べ、宿備え付けのカラオケで歌を楽しんでいました。元気な娘を思い出すうちに、泣いてしまいました。
 今回頂いたそばは、100グラムを茹でて、半分はそばつゆと生卵と薬味のネギでぶっかけに。もう半分は汁そば仕立てにし、らでっしゅぼーや(有機野菜の会)のちびかき揚げ(陸前高田市「あんしん生活」製)と煮シイタケ、ホウレン草を具にしました。一食で二つの蕎麦メニュー。どちらも好吃!
 蕎麦にふのりが入っていることから、だいぶ昔中国で聞いた話も思い出しました。海藻が手に入りにくい中国の奥地では、甲状腺の病気が多いそうです。今は中国でも物流事情が整い、状況は改善されたと思いますが……。
 へぎそばに海藻が入っているということは、そばのつなぎとしての役目の他に、誰にも気づかれずに体に必要な養分の役目も兼ねていたことになるのでは?と思いつつ、また明日の昼もへぎそばを食べようっと。
             
(2020年8月10日)

posted by ジャン吉 at 11:54| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この時期、風邪をひくと心配になりますよね。医師には的確な診断をして欲しいと思います。コロナに感染するのは「濃厚接触」か「無症状の感染者との長時間飲食」で、マスクをして、消毒して、一人で食事をして、誰にも会わないようにしていれば大丈夫ではないでしょうか?
でも、「接触感染アプリ」をインストールしようかと考えていますが・・・。体調管理をしっかりしていきましょう!
Posted by みやうち at 2020年08月16日 16:43
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